夫に「精子提供を受けたい」と切り出せないでいる方へ

この記事を読んでいるということは、おそらく精子提供という選択肢をすでにご自身の中で考え始めているのだと思います。けれど、それをパートナーである夫にどう伝えればいいのかわからない。傷つけてしまうのではないか。拒絶されるのではないか。そんな不安を抱えて、一人で悩んでいる方は少なくありません。
ここに書くことは「こう言えばうまくいく」という正解ではありません。ただ、同じような状況で悩まれてきた方々がどのように考え、どのように一歩を踏み出したのかを知ることで、少しでもご自身の気持ちの整理につながればと思います。

マッサージ|LIVESPA東京
  • 切り出せない理由の多くは「夫を傷つけたくない」という優しさ

    精子提供を受けたいと考えている女性の多くは、夫の男性不妊が背景にあります。無精子症の診断を受けた夫は、その事実だけで大きなショックを受けていることがほとんどです。そこにさらに「他の男性の精子で子どもを作りたい」という話を持ちかけることが、夫のプライドや自尊心を深く傷つけるのではないか。その恐れが、言葉を飲み込ませてしまいます。
    この感情は非常に自然なものです。パートナーを思いやるからこそ言えない。これは決して弱さではなく、相手への深い配慮の表れです。
    ただ、一つ知っておいていただきたいのは、この沈黙が長引くほど、ご自身の中にストレスが蓄積し、夫婦の間に見えない壁ができてしまう可能性があるということです。言えないまま時間だけが過ぎていく状態は、精神的に非常に辛いものです。

  • 「提案」ではなく「共有」から始めるという方法

    いきなり「精子提供を受けたい」と結論を伝える必要はありません。むしろ、結論から入ると夫は自分が責められているように感じてしまうことがあります。
    一つの方法として、まずは「情報の共有」から始めるというやり方があります。たとえば、精子提供に関するニュース記事や体験談を一緒に読んでみること。テレビやネットで精子提供の話題が出たときに「こういう方法もあるんだね」と自然に話題に出すこと。あるいは、不妊治療のカウンセリングに夫婦で通い、専門家の口から選択肢として聞く場を設けること。
    いずれの方法も、目的は同じです。「自分一人で考えて決めた結論」を突きつけるのではなく、「二人で一緒に知って、一緒に考える」というプロセスに夫を招き入れることです。

  • 夫の反応がすぐに前向きでなくても焦らない

    精子提供の話を聞いた夫が、最初から賛成するケースは決して多くありません。むしろ、最初は拒否反応を示すことのほうが自然です。驚き、戸惑い、怒り、悲しみ。様々な感情が混ざった反応が返ってくる可能性があります。
    ここで大切なのは、最初の反応を最終的な答えだと受け取らないことです。人は初めて聞いた重大な情報に対して、すぐに冷静な判断ができるものではありません。時間をかけて情報を消化し、自分の気持ちと向き合い、少しずつ考えが変わっていくものです。
    一度話してみて反応が悪かったからといって、その話題を二度と出さないのではなく、時間を置いてからもう一度触れてみる。その間に夫自身が調べたり考えたりする時間があれば、二回目の会話は一回目とはまったく違ったものになるかもしれません。

一人で抱え込まないための場所として

精子提供を検討されている方の中には、親にも友人にも相談できず、完全に一人で悩みを抱えている方がいらっしゃいます。デリケートな話題だからこそ、気軽に相談できる相手が見つからないのは当然のことです。
ロジカル精子バンクでは、入会前の段階でもご相談をお受けしています。精子提供に関する具体的な質問だけでなく、まだ気持ちの整理がついていない段階でのお話でも構いません。同じような悩みを抱えた方々と数多く接してきた経験から、少しでもお役に立てることがあるかもしれません。
「まだ決めていないけれど、話を聞いてみたい。」それだけで十分です。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP
img img img