【トラブル回避】精子提供における「契約書」の役割とは?法的効力と署名の意味

はじめに

「個人で精子提供を受けるにあたって、契約書は必要ですか?」 この質問に対するLogicalとしての回答は、「法的な絶対防御策ではないが、リスク管理として必須」です。
友人関係やSNSで知り合った相手と、「口約束」だけで提供を進めるのは非常に危険です。しかし一方で、契約書を交わせば全てのトラブルが防げるわけでもありません。
今回は、少し複雑な日本の法律事情も踏まえながら、精子提供における契約書の「本当の役割」と「盛り込むべき項目」について解説します。

1. なぜ「口約束」ではいけないのか

「子供に対して父親としての権利は主張しません」 「養育費は請求しません」
ドナーとレシピエント(受け取る側)、双方がその時は本気でそう思っていたとしても、人の心や環境は変化します。数年後、何らかの事情でトラブルになった際、口頭での合意は「言った、言わない」の水掛け論になり、証拠能力としてはゼロに等しいです。
契約書(または合意書・覚書)を作成する最大の目的は、「提供時点での双方の合意内容を、客観的な証拠として残すこと」にあります。
これは相手を疑うことではなく、将来のお子様と、お互いの生活を守るための大人のマナーです。

2. 契約書に盛り込むべき「3つの重要項目」

一般的に、精子提供の合意書には以下の項目を盛り込みます。

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  • ① 親子関係と扶養義務の否定

    最も重要なのがここです。
    ドナーは子供に対して認知(法的な親子関係の成立)を行わない。
    ドナーは子供に対して親権・監護権を主張しない。
    レシピエントはドナーに対して養育費の支払いを求めない。
    これらを明記し、あくまで「第三者としての提供」であることを確認します。

  • ② プライバシーの保持

    お互いの身元や、精子提供の事実を第三者(SNS含む)に漏洩しないことを約束します。特にSNSでのトラブルでは、匿名掲示板などに個人情報を晒されるリスクがあるため、違約金条項などを設けて抑止力とすることもあります。

  • ③ 感染症や遺伝性疾患に関する告知

    ドナーに対し、既知の感染症や遺伝性疾患がないことを表明・保証してもらいます。万が一、虚偽の申告をして健康被害が出た場合の責任の所在を明確にするためです。

3. 【重要】知っておくべき「契約書の限界」

ここで、私たちLogicalとして、誠実に「不都合な真実」をお伝えしなければなりません。 それは、「日本の法律では、当事者間の契約よりも『子供の権利』や『民法』が優先される場合がある」ということです。
例えば、契約書で「認知はしない」と書いてあっても、生まれた子供自身(または代理人)がドナーに対して「認知」を求める訴えを起こした場合、生物学上の親子関係が証明されれば、認知が認められる可能性はゼロではありません。 逆に、ドナーが無理やり認知しようとした場合も同様です。
「じゃあ、契約書なんて意味がないのでは?」 そう思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
契約書の本当の効力とは?
契約書には、法的な強制力以上に「スクリーニング(選別)効果」と「心理的抑止力」があります。
署名を嫌がる人を排除できる: 「契約書を交わしましょう」と言って逃げ腰になるドナーは、責任感が欠如しているか、身元を知られたくないやましい事情がある可能性が高いです。契約書は、誠実なドナーを見極めるための「リトマス試験紙」になります。
トラブルの抑止力: 書面に署名・捺印するという行為自体が、相手に「法的な責任」を意識させ、軽率な行動や裏切りを思いとどまらせる効果を持ちます。

4. 個人で契約書を作るハードル

ご自身で契約書を作成する場合、ネット上のテンプレートを流用することになりますが、その内容が現在の法律に合っているか、自分の状況に適しているかを判断するのは困難です。
また、初対面のドナーに対して「ここに住所と本名を書いて、ハンコを押してください」と切り出すのは、心理的なハードルが高いという声もよく耳にします。 個人情報の交換そのものがリスクになる場合さえあります。

おわりに:システムの力を借りるという選択

契約書は万能ではありませんが、安全な精子提供には欠かせないピースです。 しかし、その作成や締結を個人間だけで完結させるには、知識と労力、そして度胸が必要です。
私たちのようなマッチングサイトを利用するメリットは、こうした「面倒だが重要な手続き」の負担を軽減できる点にあります。
サイトの利用規約という形で、双方が遵守すべきルールが最初から明示されている。
運営が間に入り、身元確認を行っているという安心感。
ビジネスライクに進められるため、無用な感情的トラブルが起きにくい。
「紙切れ一枚」に頼るのではなく、「信頼できるシステム」に頼る。 論理的に考えれば、それが最もリスクの低い選択肢ではないでしょうか。
契約や法律のことで頭を悩ませる時間を、これからの妊活や未来のお子様のことを考える時間に使ってください。Logicalは、そのための環境を整えてお待ちしています。

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