男性不妊治療における代表的な手術の一つが、TESE(精巣内精子採取術)とMicro-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)です。無精子症と診断された方の精子を、精巣から直接採取することで、ICSI(顕微授精)への活用を可能にする技術です。本記事では、両者の違い・適応・成功率・費用・術後の選択肢を整理します。
TESEとMicro-TESEの違い
TESEは精巣を切開し、精細管組織を採取して顕微鏡下で精子を探す手術です。Micro-TESEは手術用顕微鏡を使い、精子産生が期待できる白く太い精細管を選別して採取する、より精密な術式です。手術時間や侵襲度はMicro-TESEの方が大きい傾向にありますが、非閉塞性無精子症(NOA)のように精子産生が局所的にしか行われていない場合に有効性が高いとされます。
適応となるケース
閉塞性無精子症(OA)の場合
精管欠損や手術後の癒着など、通り道が塞がっているOAでは、精巣内で精子は正常に作られているケースが多く、通常のTESEで採取できる可能性が高いと報告されています。医療機関のデータでは成功率約90%以上とされます。
非閉塞性無精子症(NOA)の場合
精巣そのものの精子産生に問題があるNOAでは、Micro-TESEが第一選択となります。成功率は医療機関により幅がありますが、約35〜40%程度と報告されています。手術前に染色体検査・Y染色体微小欠失(AZF領域)検査などを行い、精子採取の見込みを評価することが推奨されます。
2026年現在の保険適用と費用感
2022年4月の不妊治療保険適用拡大により、TESEおよびMicro-TESEも一定の条件下で保険診療の対象となりました。2024年の診療報酬改定でも範囲が再整理されています。具体的な自己負担額・保険適用の可否は医療機関により異なるため、施設での事前確認が必須です。自費診療となるケースもあり、費用感は大きく幅があります。
手術のリスクと術後の経過
TESE/Micro-TESEは精巣を切開する手術であり、出血・感染・術後の腫れなど一般的な手術リスクがあります。多くの場合は日帰りまたは1〜2泊の入院で対応されますが、医療機関の方針により異なります。術後数週間で社会生活に復帰できるケースが一般的ですが、運動制限・性生活の再開時期など、医師の指示を確実に守ることが重要です。
術後の選択肢
採取できた精子は、その場でICSIに用いるか、精子凍結により後日の体外受精に備えます。一方で、TESE/Micro-TESEで精子が採取できなかった場合や、複数回の試行で結果が出なかった場合は、夫婦の合意のもとで精子提供(AID)が次の選択肢として検討されることがあります。重要なのは、AIDは「治療をあきらめる」ことではなく、「家族を持つ別の道」として並列に存在する選択肢である、という認識です。
判断にあたっては、主治医の意見と、ご夫婦の心の整理を時間をかけて重ねることが大切です。精子提供までの流れを予備知識として確認しておくと、選択肢の比較がしやすくなります。
ご相談はロジカル精子バンクへ
ロジカル精子バンクでは、TESE/Micro-TESE後にAIDをご検討されているご夫婦のご相談にも対応しています。感染症検査済み・身元確認済み・契約書完備のドナー情報をご提供し、医療機関との情報連携や、お気持ちの整理段階から伴走するサポート体制を整えています。最終的な医療判断は必ず主治医にご相談ください。情報収集の段階でも無料の初回ヒアリングでお話をお聞きします。
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