精子提供で妊活を始めるとき、「何回で妊娠できるのだろう」「どのくらいの期間がかかるのだろう」と不安になる方は少なくありません。一度でうまくいくとは限らず、回数を重ねるうちに気持ちがすり減ってしまうこともあります。この記事では、精子提供(人工授精)で妊娠に至るまでの回数や期間の目安を、データをもとにロジカル精子バンクが中立に整理します。数値はあくまで一般的な目安で、年齢や体の状態によって幅があることを前提にお読みください。
精子提供(人工授精)1回あたりの妊娠率の目安
提供精子を用いた人工授精(AID)は、排卵のタイミングに合わせて精子を子宮内に注入する方法です。一般的に、人工授精の1回(1周期)あたりの妊娠率はおよそ5〜10%程度とされています。提供精子を用いる場合、日本産科婦人科学会に登録された全国データでは1回あたり5%前後との報告もあり、年齢や体の状態によって幅があります。自然妊娠の1周期あたりの確率(約20%前後)と比べるとやや低めですが、1回でうまくいかなくても、それは珍しいことではありません。
妊娠までにかかる回数の目安
回数を重ねることで、累積の妊娠率は少しずつ上がっていきます。一般的なデータでは、人工授精で妊娠された方のおよそ8割が3回目までに、およそ9割が5回目までに妊娠に至るとされています。統計的には5〜6回目までに妊娠する方が多く、それ以降は成功率が横ばいになる傾向があるといわれます。
そのため、医療機関では、人工授精を一定回数試したうえで、体外受精など次のステップを検討するという進め方が案内されることもあります。どこまで続けるか、いつ方法を見直すかは、年齢やご希望、体の状態を踏まえて、担当の医師と相談しながら決めていくことになります。
年齢による違いを知っておく
妊娠率に大きく関わるのが年齢です。30代前半では1回あたり10%前後、38歳ごろでは7%前後、40歳を超えると数%程度まで下がるとされています。年齢が上がるほど、1回あたりの確率も、続けたときの累積の確率も下がる傾向があります。だからこそ、早めに情報を集め、ご自身のペースで計画を立てておくことが大切です。年齢と妊娠率の関係は精子提供と年齢の関係|女性・男性の妊娠率データを正しく知ろうで詳しく解説しています。
焦らず続けるために大切なこと
回数や確率の数字を見ると、かえって焦ってしまうこともあるかもしれません。けれど、これらはあくまで平均的な目安で、一人ひとりの結果を決めるものではありません。
妊娠の可能性を少しでも高めるうえでは、排卵のタイミングを正しくとらえることが大切です。排卵の予測についてはLHサージとは?排卵予測と精子提供のタイミングを左右する重要サイン、妊娠しやすくするための事前準備は精子提供の成功率を上げるには?もあわせてご覧ください。何度も向き合ううちに心が疲れてしまったときは、少し休むことも一つの選択です。ロジカル精子バンクは、数字だけにとらわれず、その方のペースに寄り添いながら、妊活を続ける方を支えたいと考えています。回数や期間に不安があるときも、どうぞお気軽にご相談ください。
